あれから1年が経った

最後に中島先生に会ってから1年が経った。

 

去年の12月9日、「病気を治すぞ」と決意したものの、どうしたら治るのか見当もつかなかった。福岡の実家に居ると情緒不安定が激しくなり、居ても立っても居られない感じだった。

 

年が明けて2019年になってからは2月と3月に衝動的に東京に逃亡してしまうような生活だった。東京に行ったからと言ってなにか特別なことが起こるわけでもなかった。ただの逃避だった。

 

そんな生活を送っていたら3月に入院することになった。

そこで主治医から私が統合失調症であることを指摘されたり、クロザリルという少し特殊な薬を処方してもらった。

 

この入院をきっかけにある程度見通しがつくようになり、体調が回復し、実家にいてもそこまで苦痛ではなくなった(しかし結局は退院と同時に一人暮らしをすることになった)

 

今は主に体力づくりをしている。

一人の時間を大切にして、人がいるところや人と会うのをある程度避けている。

一人ぼっちが寂しいという感覚はあまりない。

ごはんを食べるときだけは誰かと一緒に食べたいな、という気分になることがある。

 

本を読んだり、勉強したりしたいな、としばしば思うこともあれば、歌を歌ったり、踊ったり、何かを創作してみたいな、という気分になるときもある。

ほとんど人と会わない生活は気楽だ。

 

たくさん休んで、ゆっくりしようと思う。

今の生活を続けていれば病気も少しはよくなるのではないだろうか。

 

散歩が好きで、街の風景を眺めながら気ままに散歩をする。

焦らなくていい、少しずつでいいのだ、と自分に言い聞かせている。

「病気を治す」と決意してからまだ1年しか経っていないのだ。

来年もしばらくはゆっくりと独りの時間を大切にしようと思う。