日記5

眠れなくて悶々としているときにふと、池袋へのエクソダスを考えた。あまりにも精神が追い詰められていて、残された道が狂気あるいは脱出しかないように思えたからだ(おそらく錯覚だろう)


道中で少しずつ体調が整っていく。日頃感じていた足の筋肉痛や目の痛み、頭痛や疲労感が緩和されていく。何より日常的に感じている焦燥感や切迫感がなくなっていくのだ…これほど嬉しいことはなかなかない。


おそらく今回もまた、大したことはしないのだと思う。なんとなく街を歩いて、健康を実感して、生きていることに感謝する。別に観光とかそういうことをしなくても楽しくてたまらないのだ。してもいいけど…。


そして帰りが近づくにつれて身体が重くなり、思考が悪い方向に行き、激しい頭痛と幻覚に襲われて…そのことは今は考えるのはよそう。


それにしても自由だ。すこし身体を移動させるだけでここまで自由を感じられるとは。


しばらくこの感覚に浸っていたい。

 

心地いい陶酔感と安心。

ずっとこのままならいいのに。